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□【雲雀恭弥】成り代わり
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【誕生】

僕が新たな生を受けたのは雲雀家だった。


雲雀家の両親は前世の両親と違ってマトモだった。


赤子らしくない僕を愛してくれたんだ。

そんな両親を愛するのも時間がかからなかった。僕は両親が大好きで誇りだった。



そして僕が誇りを失ったのは僕が5歳頃の時。


両親が交通事故で亡くなった。


即死だった。加害者は生きていたけどね。



幼かった僕は絶望した。まさかこんなにも早く両親が死ぬなんて思わなかったから。



僕は立ち止まっていられなかった。それは強欲な親族から財産を守らなければならなかったし、僕の今後の人生を親族にメチャクチャにされたくなかったからね。



前世の記憶があり、頭を使える僕は弁護士を使って親族を黙らせることに成功した。


ちゃんと取引もしたさ。


僕が買った株をくれてやったんだからね。


それから親族と縁を切り、僕は両親が愛し、両親の思い出が詰まった並盛の支配者になろうと決意したんだ。


まだ5歳だというのにね。


身体を鍛え、武術を極め、教養を高めた。


12歳頃には既に大人社会に顔を出し、人脈を作り上げ一気に並盛の支配者にのし上がった。


不正を許さない。風紀を乱さない。並盛の支配者として誇りを持ち僕は今日まで生きてきた。



はっきり言って前世の僕には考えられない人生だよね。


でも、今の人生は悪くないし、楽しい。



例え漫画の世界だろうと、僕は雲雀恭弥として生きていく。



僕の邪魔をするなら誰であろうと咬み殺す!
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