ヴァンパイア騎士 夢

□羨望
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私が失態に気付いたのは


皆で食事を済ませた後。



『やっちゃった…。』


あの吸血鬼達と遊び過ぎて、お土産のことをすっかり忘れてたわ。





私は音もたてずにソファーから立ち上がる。


「莉緒姉、どこかに行くの?」



横でテレビを観ていた優姫は、気配を察して何気なく尋ねてきた。



キョトンとしたその顔に、私は微笑して答える。


…少し意地悪かもしれないわね。













『枢のところよ。』
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