短編

□かぷかぷ
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 かぷ、と軽く噛り付いてみた。
 ソファに座るデッドプールの首筋に。



「Wow!あらヤダのぞみちゃんってば大胆!俺ちゃんゾクッてした!誘ってるの?なら喜んで誘いを受けちゃう!」

「誘ってません、お腹減ってるんです。」

「じゃあ俺ちゃんのミ・ル・ク飲む?」

「でっぷーさんあなた母乳出るんですか男なのに。」

「ストレートな意味で解釈したなオイ。まあ良いけどさ。
あ、でもどーせ飲むんだったら下のお口からの方が「はいそこまで、変態ツは今すぐ退場してくれるかな!」あだぁっ!?スパイディーまたお前かよ!邪魔するなって!」



 どこからともなく(というか窓を割って)部屋に入ってきたスパイダーマン。



「するに決まってるだろ!まったく四六時中盛るなよ。」

「いやでも今回の場合のぞみちゃんから誘って来たんだし。」

「誘ってません。ていうか何を誘うって言うんですか。」

「何ってナニ。」

「ちょっと黙れ変態ツ。」

「へぶっ!」



 スパイディーはすかさずウェブでデッドプールの顔面をアタックした。



「あーあ。
ところでスパイディー、窓割って入ってくるなんて大胆だね。」

「まあね。でものぞみ、前も言ったけどホントに警戒心持ちなよ。僕が助けに来れない時とかどうするの。コイツ一応傭兵だから捕まったらオワリだよ?逃げられないよ多分。」

「オワリって何だよ!俺ちゃんのぞみちゃんには優しいし!」

「そういう問題じゃないだ、ろ…ってわあああっ!のぞみ何してんの?!ちょちょちょっ、僕食べ物じゃないからね?!」



 かぷかぷとスパイダーマンの腕を噛り付くのぞみ。
 これには彼も大慌てになった。主に理性的な問題で。



「のぞみちゃん、噛むなら俺ちゃんにしてそんな蜘蛛男じゃなくて!」

「それ以前にもう何か作ってやれよ!得意だろパンケーキ作るの!
わわわっ、のぞみそこ駄目!マスク捲っちゃ駄目だから!」

「んー。」



 首に腕を回して体重をかけられ前のめりになるスパイディー。
 かぷ、とさっきデッドプールにやったみたいに首筋に噛り付く。



「あいたっ!ちょっ、まっ、のぞみ!」

「腹減った…。」

「分かった、分かったからもう止めて!あと自称のぞみの彼氏がもの凄い殺気孕んだ目つきで今にも切りかかって来そうだから!」

「スパイディー!のぞみちゃんを横取りするなんてもう許さねえぜ!」

「横取りも何も僕は何もやってないだろ!」

「…おお。」



 のぞみが振り返るとそこには確かに"マジ"のデッドプールがいた。
 するとテテテと駆け寄り、彼のマスクをたくし上げ首筋に噛り付いた。



「はう!?ああ良い!そうそう、始めっからずっと俺ちゃん噛っとけば良かったのよ!」

「(ほんっとコロコロ変わるやつだなこいつ。)」

「でもでっぷーさん、お腹すきました。」

「じゃ、俺ちゃんパンケーキ作ったげる!。」

「初めからそうしろよ。」



 そんなこんなで一頓着を経て、デッドプールお手製の(しかも大量の)パンケーキを3人仲良く食べたのだった。












「ところでデッドプール、のぞみのだけシロップ違うみたいだけど?なんか白いし。」

「そりゃそうだろ、"俺ちゃん特製"のシロップなんだから。」

「お前本当に最低だな!NO!待ってのぞみそれ食べちゃ駄目!!」

「ん?」














2014.08.24
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でっぷーさんが出てくると必ずこのようになります(←

お腹がすきすぎて意識朦朧として、とにかくなにかかぷかぷしたかった夢主。
でっぷーさん相手にも、何かして欲しいとかのおねだりは基本しません。なので今回のようにギリギリまで何も言わなかったりで、最終的に大変な状態に(笑)
ノリで言うことはありますけどねw

ところででっぷーさんの暴走、どうにかならないんでしょうか(←


 

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