過去拍手

□過去拍手
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◆構ってちゃん(デップー+α)





 現在D-スマッシュ状態のデッドプール。
 その彼は、デスクでアキラと一緒に勉強をしているのぞみにさっきからずっと背後から抱き着いている。

 はっきり言って邪魔なのだが、言ったところで聞かないだろうしいつもの事なので好きにさせといた。



「のぞみちゃん、ソレまだ終わらねえの?」

「さっきから何回聞いて来るんですか。」

「そうだよデッドプール!気が散って進まないじゃんか!」

「お前の場合俺ちゃんがいてもいなくても同じだろ。つーか自業自得じゃねーの、そんなに溜めてさ。」

「デップーさん、言い方ってのがあるでしょう。」

「いやあでも今回はソイツの言うこと一理あるぞ。見ろアキラ、この溜まりに溜まった宿題の山を。」



 ホログラフィー状態のトニーがピッと指差す先には確かにその"山"がある。



「う…っ。」

「はは、まあこれからは計画的にやることをお勧めするよ。それか予習がてら開いてる時間にどんどん先のページやっちゃうとか。」

「えー、メンドクサいよ…。あーあ、何で学校って宿題なんか出してくるんかなあ。」

「なんなら諸悪の根源(学校)を爆破でもすれば良いだろ。」

「え。」

「ちょっとデップーさん物騒ですよ!しかもあなたが言うと冗談に聞こえませんし!」

「いいじゃん別に。それよりもう終わった?」

「だから一体何回聞けば…ああもう分かりましたよ構えば良いんでしょう構えば。」

「ヤッタネ!やっとのぞみちゃんとイチャイチャ出来る!」

「イチャイチャするかどうかは別ですけどね。」



 そもそも2人は恋人でも何でもないのだが、そこもいつものことなのでスルーした。



「チェッ、相変わらず吊れねーなあ。」 

「でものぞみ、宿題はどうすんの?」

「ああ、これ予習だからさ。授業よりずっと先のところだし、ちょっとくらい残ってても大丈夫だから。」

「えええッ!それ宿題じゃなかったの?!」

「うん。」

「うわあ、てっきり宿題かと思ってたのに…。」



 何故かガックリと肩を落としたアキラ。同じ"宿題やってない仲間"だと思っていたらしい。



「ほーらお前も"山"なんて作ってないでコイツを見習え。」

「うぅ…。」

「はは、まあ頑張って。とりあえず一冊だけでも消化しちゃいなよ。」

「なあもう良いだろ?早く外にでも行こうぜ!」

「わっ!?」



 ぐいぐいと手を引っ張ってくるデッドプールに急かされ、半ば強引に立たされた。



「それじゃレッツゴー!」

「ちょっ!待って待って何でお姫様抱っこ、わぁああ!?」



 ぴゅーんと嬉々とした様子でいきなり走り出したデッドプールに思わず声を上げた。


 悲鳴が遠ざかっていく途中、トニーはやれやれ、と肩を竦めた。



「こりゃあ、帰りは遅くなるだろうな。」

「え?」



 その場には、何故そんなことが分かるんだろうと不思議そうに首を傾げるアキラと、ただただ苦笑するばかりのホログラフィーのトニーだけが残された。










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あの後色々な所に行ってデートして、やっぱり最後は…?(笑)
なんやかんやで夢主もデップーさんが好きです。

それでも恋人ではないという設定(のつもり)(←



 
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