Fairy Tale
□喧嘩するほど仲がいい
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「何なんだよグレイのやつ!!あんな奴もう知らね!」
グレイと喧嘩した。喧嘩なんてしょっちゅうだけど・・・
今回のはどうして俺があいつに怒られたのかわからない。
分からないまま掴みかかってギルドを出てきた俺も悪いけど・・・
「いや!!俺は悪くねーもん」
俺は家に帰る路地を歩いた。
「腹が立つ!!!俺の何が悪いんだよ!!」
ハッピーもルーシィもエルザも今回は俺が悪いって・・・
「なんなんだよ!!!!!!」
がさっ
「!?・・・誰だよ」
「あ、気付かれた?」
「えめぇ誰だよ?」
「俺?ん〜適当に読んでくれていいよ?」
「あぁ?」
「それよりさ俺でよかったら、話し聞こうか?」
「は?」
「だって一人でため込むより誰かに話した方がいいよね?それに俺君たちの事全然知らないし」
「・・・・・・聞いてくれんのか?」
「もちろん」
俺は名前も知らない奴にすべてを話した。
誰でもいいから話したかった。そして俺の何が悪いのか教えて欲しかった。
「・・・って訳だ」
「ん〜。それは君が悪いかな?」
「なんでだよ!!」
「だってグレイ?と約束してたのにロキ?を選んだんだろ?」
俺はグレイと仕事の約束をしていた。でも、ロキとは久しぶりに会って仕事に行かないかと誘われグレイよりロキを選んだ。