宝桜至大学附属学院中等部、生徒会の問題

□宝桜至大学附属中学校生徒会 〜アナザーストーリー〜
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【T.これぞ宝大附属中生徒会!】




「次は生徒会会長、狐都花音様のお話です」

司会がそう言うと、私は軽く会釈して式台へ上る。

そしてもう一度礼。
軽く咳払いをしてマイクへと顔を近付ける。

「今日は、春の暖かな日差しに妖艶に咲き乱れる桜がよく映える素晴らしい気候となりました。天気達も、皆様を歓迎しているのでしょう。
さて、小等部から上がってきてみて、どのようにお思いですか?
きっとどれも直向きで純粋な思いだと私は思っております。
中等部に入っても、部活は存在しませんが、やはり勉強面等様々な事が違ってくると思います。
例として一つ上げるとすると、校内のシステムです。
小等部では教職員が中心だったと思いますが、当中等部では、我々生徒会が全てを仕切らせて戴きます。
〜中略〜
最後に、生徒会には「様」を付け敬語で話す事。
タメ口、無礼な行為・下品な行為は原則として生徒会の前では禁止となっています。
まぁ、我々自身、そんなに皆様と顔を合わせる事は無いので安心して下さい。
尚、生徒会に向けて反抗的な態度を取った場合、退学、又はそれ以上の処罰を受けて戴く事になりますので御注意下さい。
これで私の祝言を終わらせて戴きます。
生徒会会長職、狐都花音。」

教職員の席から媚を売るような、嫌な声が聞こえてくる。

そんな事をしても何も出ないのに、哀れな人たち。

祝言とは思えない?
それはそうでしょう。
だって元々愚民なんて祝って無いですし…

少し早足で生徒会棟へと向かう。
此処では先程の様に偽りの自分を作ってしまうから…

指紋認証装置に指を置く。
しばらくすると、ライオンと蛇を催した石造りの自動ドアが開く

此処が本当の私の場所…

「只今戻りましたよー」

優しい声音で言う。

「あ、お帰り会長!」

この娘は神宮雷華。
簡単に言うと、生徒会メンバーの妹的存在です。

「ただいま、神宮さん。」

ニコニコと微笑む彼女には、何だか和まされる。

「あれ、神宮さん、あの二人は?」

あの二人とは、もう二人の生徒会メンバーの事。

「あぁ、あの二人なr「おい、神宮」」

「「!?」」

「あんた、抜け駆けしよって!!」

「…((汗」

あ、この人は上原。
一見厳つく見えるけれど、良い人です。

「まぁまぁ、抑えましょ、上原。」

「分かりました!」

「あ、会長。
帰ってきてたんですか。」

この娘は神宮寺さん、頼れるお姐さんみたいな人です。

「はい、たった今」

「そうですか。」

ついでに、文章では分かりにくいですけど、根っからの京都っ子、つまりかなりの京都弁です。

「会長、お腹空いたー」

「あ、神宮!あんたまた会長にくっ付きよって!!」

「まぁまぁ、よろしゅうないですか。」

「神宮寺さんもそう言ってる事ですし、食堂行きましょう^^」



こ れ ぞ 宝 大 附 属 中 生 徒 会

私達の居場所であり、日常です。
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