旧連合夢
□暗い世界
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side 鳴海
鳴海「失礼しま〜す・・・」
そう言ってあの三人の部屋に入ったものの、誰もいない。
鳴海「なぁんだ。皆いないのかぁ・・・つまんないの」
ボコッ。
急に後ろから硬いもので殴られた。
鳴海「った〜、何すんの馬鹿!」
振り向くと、そこにはオルガが本を持って立っていた。
???「馬鹿じゃねぇだろ。何勝手に入ってきてんだ!」
鳴海「う゛ぅ〜すいまぜん〜・・・」
私は殴られたところをすりすりなでてあげながら謝った。
・・・何も殴ることないんじゃ・・・
オルガ「あ?変な目で見んじゃねぇよ。大体、なんでここにいんだよ?」
鳴海「へっ、遊びに来ただけだもんね!」
オルガ「あ?ホントは?」
鳴海「寂しかったんです」
オルガ「プッ、やっぱおめぇはいつまでたってもお子様だな・・・」
鳴海「お、お子様とは違うのお子様とは!」
オルガ「鳴海・・・」
鳴海「・・・へ?」
オルガがこちらに近づいてくる。
そして、オルガの手が顔の近くに持ってこられる・・・
私は、自分の顔がどんどん赤くなっていくのが分かった。
そして、一瞬オルガの指が私の目頭に触れる。
オルガ「・・・ほらよ。」
鳴海「・・・へ?」
オルガは自分の指をティッシュで拭きながら言った。
オルガ「目ヤニついてんぞ?鏡見てきたのかよ?」
鳴海「え?嘘!?ヤダ・・・」
オルガ「・・・それよりよ、さっき照れてただろ?鳴海よ。」
オルガはからかう様に言った。
ば、バレてた・・・!?!?
鳴海「は・・・は?何言っちゃってんの?ありえないじゃんwwwww」
オルガ「いや、顔すんげぇ赤かったぜ?」
鳴海「ッ〜!!!」
くっそ抵抗できない・・・
どう抵抗したらいいんだろ・・・^^;
いや、もういいや。
鳴海「はいはいわかりましたよ〜!認めます!」
オルガ「照れてやがったんだな?」
鳴海「おうさ。そりゃあ急にきたらそうなるだろうよ?」
オルガ「さあどうだろうな。」
オルガは頬をぽりぽり掻きながら言った。
オルガ「・・・でもよ、気軽に男の部屋に入るんじゃねぇぞ?」
鳴海「・・・え?なんで?」
オルガ「なんで・・・って、お前なぁ・・・」
そう言った後、頬を赤くしてなにか小さく呟いた気がしたけど、・・・気のせいだよね。