時間と角砂糖。

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無機質でいて、それでいて一定のリズムを持った”それが”鳴り響く。

チクタクチクタク

何度も終わることなく鳴り響くその音を持つ
彼らは・・彼はどこか自虐的に笑って見せた。

「何の意味もない、ただの繰り返しなんだ」

「意味があるのは時計であって、私ではない」

やめて・・

お願い・・

そんな事をいわないで。

瞳から零れ落ちた涙はきっと意図的ではなく
・・

「自分を・・否定しないでっ」

だって・・

あなたが自分を否定したら

きっと私は何もかも失ってしまうから・・
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