時間と角砂糖。
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ーーー現実っていうのは、いつだって
上手くはいかない
聞きたくないことも
知りたくないことも
目を、背けてはいけないのだ
それは・・あの時と一緒
「私、結婚することになったの、優愛」
聞きたくない
知りたくない
そんな言葉、聞きたくなかったのよ
−−−−−姉さん
「そういうわけなのって!大丈夫優愛」
そういって、私の顔を心配そうに覗き込んだのはアリス
大丈夫
大丈夫よ、アリス・・ただ
−−−−頭が、全く状況に着いて行ってないだけで!?
「それは、大丈夫じゃないわよ、まぁでも
しかたないわね」
(しかたない・・か)
がっくし、と落とした肩は重たい
私は目の前に出されたコーヒーに口をつけると、再度さっき説明されたことを思い出してみた