時間と角砂糖。
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ーーーー死ぬ間際には、誰しもが走馬灯を見る
なんて話を、昔どこかで聞いた事があった
その話を聞いた当時の私は
“そんなのは嘘だ”と馬鹿にして信じようとすらしなかった
・・・・・・そぅ
今現在
この状況に合うまでは
「ぎゃぁぁああ!!死ぬ、やだ、死ぬ」
「だから言っただろう?帰りは楽だと」
「楽ってこれじゃぁ死ぬわよ!いやぁぁあ」
落ちていく
落ちていく
深く、そこの知れない穴の中へ
これも全部そう
私の隣で楽しそうに笑っている変な男のせいなのだ
全ての始まりは今から数分前
私が、家に帰ったときから始まった