過去拍手P13より続き



「っぐしゅっ!」

今日もあいつはカゼっぴき。
鼻ズルズルの声オッサン。授業なんか無理してくるこたねーのに。


結局、あいつは昨日早退しなかった。
俺ならカゼひいたら部活の時間まで学校こねーけどな。
そんなに学校が好きなのか、変な奴。

まあ、俺の知ったこっちゃねーけど。

にしても、ズルズルズルズルすげー鼻だなコイツ。



*



「おい。」

「ん゙ー?」

「(…休めよ…。)鼻に詰めとけば。」

俺の手にはポケットティッシュ。今朝駅前のコンビニに寄って、戻ったら自転車のカゴに投げ込まれていたものだ。

「あ゙、あ゙り゙がど。」

「…帰れば?」

「あ゙、あ゙だじ、ゔる゙ざい゙?」

「…別に。」


(コイツ元気なら元気でちょっとうぜーけど、弱ってたらなんかつまんねー。早く治れよ、カゼなんか。)


END




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