修行

□02.手繋いで帰ろう
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1週間くらい、蔵の顔を、姿を見ていない。

一緒に住んでいても、仕事の影響で会うことがない。

明日は休みだし、蔵の顔を見たい。

「(まだかな…早く、会いたいな…あ、来た!)」

「紫音…なんでおるん…?」

「蔵待ってた。会いたかったから」

「顔、赤くなってしもうてるやん。ずっと、待ってたん?理由は家で聞くから、帰ろか」

頷くと、蔵は自然と私の手を取って、歩き出す。

蔵、無理しないでね…。








《end》
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