修行
□06.掃除用具入れ
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「あーもう、こんなこと言うつもりあらへんかったのに…」
光はずいぶんな衝撃発言をしたあと、頭を抱えてしゃがみ込んで、しまった。
私は、光の衝撃発言で固まったまま、動けなかった。
「んで、お前は…紫音はどうやねん。俺だけ言うの不公平やろ」
しゃがみ込んだまま、こちらを見上げながら問われる。
光の声によって、現実へと連れ戻され、状況を整理していると、なぜか自然と涙があふれ出た。
視界がかすむ。
「は?!ちょっ」
泣き出した私を見て、焦ったのか、立ち上がり、ワタワタしはじめる光。
そんなことを気にせず、私は光に思いきり抱きついて言い放った。
「っわたしも、好きっ!」
《END》