修行
□02.保健室
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――ガラッ
保健室のドアを勢いよく開け、室内へと入る。が、保健の先生はおらんくて、1つのベットのカーテンが閉められとった。
それも勢いよく開けると、良く見慣れたヤツが寝とった。
「紫音…」
微笑みながら寝とる紫音の寝顔を見て、ガラやないが、ほっとして紫音の頭を撫でる。
「心配かけさすなや…」
俺自身、気付いてなかったんやけど、案外紫音にベタ惚れしてもうてるらしい。
紫音の行動に嬉しくなったり、心配になったり、焦ったり…
紫音に関することになると、そのことしか考えられんくなる。
「頼むから、俺の知らんとこで無理せんといて…」
《END》