修行

□02.お留守番
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今日は、休日だけど学校で部活してるはずだった。

今朝、高熱に気付くまでは…。


《お留守番》


――今朝。

休日に部活があると、いつも僕よりも先に起きて、キッチンで朝食の準備をしてるはずの紫音の部屋に行くと、まだベッドの上で横になっている紫音の姿を見つけた。

「紫音?」

「周にぃ?」

起きているかどうかわからないので、試しに小声で問いかけると、少しだるそうな、寝起きのような、ぼんやりとした返事が返ってきた。

「紫音、どうしたんだい?」

何かあったのかと思い、いろんな意味を含め、問うてみると、意外な答えがかえってきた。

「何か知らないけど、身体、だるい。それに、喉も、少し、痛い」

相当つらいのか、単語での返事だった。
額に手を当て、熱を確かめる。
明らかに紫音の平熱よりも熱かった。

「紫音、食欲はある?」

「少し…」

「ならよかった。このまま少し寝てなね?少ししたらまた戻って来るから」

「なにしに、いくの?」

「紫音のご飯作って来るだけだから、ね?あと、喉痛いなら、無理して喋らなくていいから」

「ん。わかった。寝てる、おやすみ」

「おやすみ」

やさしく、布団をかけて、部屋から出て、リビングに向かった。

「まずは、部活に連絡かな」



  
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