リクエスト
□祝!恋次誕!
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いや、まぁなんとなく察しはついてたんだよ。
だって一昨日非番表を確認したら「あ、そういや明後日誕生日か」と思い出したから。
毎年雛森から菓子貰ったり、吉良から折れにくい筆貰ったり、
ルキアからたい焼き貰ったり、隊長からワカメ大使の人形焼き(リアクションに困った)貰ったり、
今(ややこしいが恋次)となっちゃ年齢なんぞそれほど重要でもない。
これだけ貰えれば良い方だ。
・・・あれ、そういや檜佐木先輩の誕生日っていつだっけ?・・・まぁいいか、今度聞こう。
だからまぁ貰えたら嬉しいが、貰えなくても笑い話のネタにはなるから気にはしない。
のだが、
「れ、恋次は誕生日・・・何が欲しい?」
お前が欲しいと真顔で言いかけた。
恥ずかしがり屋と鈍感屋
「えーっと、一護?」
俺の死覇装の袖を軽く引き、俯く一護にいろんなものが爆発しそうになる。
耐えろ俺、いろんなものが台無しになるぞ。
「・・・んだよ」
「・・・誕生日プレゼントのことだよな?」
「、そうだ・・・けど。」
「何も」
「へ?」
「だから何も」
気の抜けた声を上げて、顔を上げたの一護を笑って撫でる。
可愛いなぁ、とか思った自分は末期だ。
「元々そんな欲しいもんなんざねぇんだよ。
誕生日なんて死神にとっちゃあってねぇようなものだしな」
ケラケラと笑ってさっきズレた手拭いを上げる。
何か言いたげな一護は口を開いてまた閉じた。
「じゃ、俺書類届けてくんな」