リクエスト

□破壊大帝の間違った知識
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「なんだ、俺様がお前に物をやるのがそんなに不満か?」

「い、いえ!ただ少々驚いたもので・・・」


スタースクリームの反応に眉を寄せたメガトロンだったが、
すぐに気を取り直して、口元に笑みを作った。

補足しておくと、航空参謀の背後にはバトルモードの司令官が必死に部下たちに止められ、
輸送機と情報参謀が周囲に拘束されているが、本人たちは気づいていないようだった。


ああ、オールスパークよ!創聖神プライマスよ!今日初めて貴様らに感謝する!


無神論者の彼が思わず信仰者になるかと思った時、























航空参謀の顔前にフュージョンキャノンが突き付けられた















「・・・・・え?」





「俺様からの慈悲だ。有難く受け取れ」









メガトロンが引き金を引いた瞬間、スタースクリームの顔に
フュージョンキャノンからチョコレート色のパイが実弾並みの勢いで叩き付けられた。










あまりの勢いで動かなくなり倒れこんだスタースクリームを、全員が唖然として見、
メガトロンは笑い声を上げた。


「フハハハハハハ!!相変わらず良い反応だスタースクリーム!」


「え、ちょ、メガトロン何してんだ・・・・?」


突然すぎる大帝の暴挙に、レノックスが呆然とその言葉に、
メガトロンは笑いながら説明した。




「人間の小娘から今日は人間達が物をやる日だと聞いたのでな、貴様らに俺様から慈悲をくれてやろう。
ちゃんと人間の風習に倣い、弾はチョコレートにしておいてある。
今から俺様直々の軍事訓練だ!!!」





「ちなみに!」

「俺達も!」


「「手伝いまーす!!」」



サッとメガトロンの後ろから笑顔で現れたのはバズーカを抱えたツインズだった。



「此奴等には俺の補佐を頼んだ。

俺様からのプレゼントはこの訓練とこの弾だ」




流石は破壊大帝、ヴァレンタインすら暴力的(周囲談)なイベントに変えるとは。
男たちの甘い幻想を粉々に叩き潰した総帥に、男たちは項垂れた。
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