リクエスト

□普段苦労してる奴ほどキレると恐い
2ページ/3ページ

三「あ、阿散井副隊長、少し休憩されて見て「ああ!?
何でもありません!!!」


一枚書類を手に取って(書類が歪んだ)筆を取って墨に付け「恋次ぃ!!」バキッ

「ひい!?」

折れた筆を置いて立ち上がる。
戸を開けたのは一角さんと弓親さんだった。

「何スか、一角さん」

「おう、俺たち今から更木隊長と出るから十一番隊の書類整理しといてくんねーか。
お前、元十一番隊だったろ」

はい、弓親さんに出された書類の山は俺が今日処理していた分の二倍はあった。

「隊長が4日分貯めてたらしくて、僕達今からやる事があるから、
他隊でも元十一番隊の君ならやってくれるだろうと・・・・って、どうしたの?震えて」







卍 解





ズオオオオン!!

























「いい加減にしろよあんたらァ!!!人を便利屋かなんかだと思いやがって!!」


唸る狒々王蛇尾丸の柄を引きながら怒り叫ぶ俺の周囲には屍三つ。ついでに倒壊した隊舎。

「次ぃ、朽木隊長」


向かうは十三番隊隊舎。
柄を引き、蛇尾丸の頭に飛び乗った。































十三番隊隊舎から数メートル離れたところでルキア、浮竹隊長、朽木隊長が並んでいた。
卍解した俺の霊圧を察知したんだろう。
だが、三人のうち朽木隊長だけ抜刀しそうな勢いだった。

蛇尾丸の頭から飛び降りると、ルキアが怒り心頭で一歩踏み出た。






「恋次!貴様どういうつもりだ!卍解までしよって!」


「・・・・なぁ、ルキア」



普段ならここまでキレるルキアに平謝りするが、
現在の俺の心内環境温度は−100℃を超えている。
いつもはキレると感情が高ぶるが、怒りが度を超えると逆に静まるらしい、出た声はかなり冷え切っていた。




仮に副隊長が隊長の仕事を代理したとして、
その分の給料は出るはずだよな?」


「あ、ああ・・・そのはずだが・・・?」


柄を肩にかけ、ぼんやりと空を見る俺に、ルキアは戸惑いながらも肯定する。(そういえば此処までキレたの生前以来か)
そうだよな、隊長の仕事だもんな。




「じゃあよ、反逆もしてねぇ隊長在籍している隊の二週間分の隊長仕事を副隊長が引き受けたとして、どっかのサボり癖の先輩が甘味屋の割引きだとかで事務押しつけられても、過去在籍していた隊の四日分溜めてた書類押しつけられたら、




当然、その分の給料は出るよな?」






途中から「だからお前最近よく遊びに来てたんだな!?」と顔真っ青にして朽木隊長に掴み掛る浮竹隊長と
驚愕顔でバッと振り向いたルキアと
無表情で汗ダラダラ流す隊長。
言わんとしてくれる事は分かってくれたようだ。


そのうち総隊長含めた護廷十三隊隊長副隊長も瞬歩で到着した。
相変わらず蛇尾丸は威嚇し続ける。



「だから反逆だとかそういう意味じゃないんすよ。

朽木隊長がこの二週間仕事放って他隊の妹の所に遊びに行こうが、
乱菊さんが甘味屋の割引期間だとかで書類持って日番谷隊長から逃げ出して俺にその処理押しつけようが、
更木隊長が朽木隊長と遭遇して険悪になって周りの建物破壊して修理費が俺の給料から差っ引かれようが、
更木隊長と草鹿副隊長が四日分溜めこんだ書類を一角さんと弓親さんが処理しきれずに後輩だった俺に押し付けようが、
俺が書類を処理する夢見ようが、鍛錬する時間減ろうが



そういうのは全く関係ありません」




上げた名前の方々に一斉に視線が注がれる。
中には俺への同情の視線も含まれている。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ