リクエスト
□心美シ戦エ乙女
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「一、護・・・・?」
崩れ落ちる体を支えてくれた待ち焦がれた声に、
落ちようとした意識を無理矢理起こす
動かない体の代わりに目線だけを上に向ければ、眩しい程の輝く橙色。
一「お前、なんで先に・・・・!!それに怪我して・・・!!」
ポタポタと顔に落ちる水の感触。
零れ落ちる涙を止めてやりたいが指一つ動かすことすら苦痛な俺は一護を安心させるために無理矢理笑う。
「こ、れくらい、何で、もね・・・から、泣く、な・・・よ」
これは自分で覚悟して受けた傷だから、
お前が泣く必要はないんだ。
一護は目を見開いた後、藍染を一睨みして遠い建物の屋上に俺を連れて移動した。
「、一、護・・・、?!」
俺を降ろした一護の表情は逆光で見えないが、霊圧が張り詰めている
少しの刺激で爆発しそうな程に。
なんとなく分かる、
こいつ今物凄くキレてる
一「・・・・恋次、ちょっと待ってろ。
五分で片つける」
「!?いちっ・・・!!!?」
言うや否や夜一さん顔負けの瞬歩で藍染の元まで移動した一護。
直後響き渡る悲鳴に掴もうとした手を引いた。
・・・・藍染、生きて捕まえられるかな・・・。