02/15の日記

05:16
バレンタイン小説(苞興・現パロ)
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今日はバレンタインデー。
もちろん私も張苞のために昨夜徹夜で作った。
渡す相手が同居人なため、とても作り辛かった。


それに、普段料理など全くしない。

そんな私はチョコ作りという簡単な作業をもできるかなんてわからない。

でも張苞にちゃんと渡したくて。(いつもは買いチョコ)


銀屏に教えてもらいながら作った。

今日の朝、銀屏から
「兄上乙女で可愛いっ!」
と言われたが意味はよくわからなかった。

いつもの調子で渡せばいいだけなのに、中々、張苞の元へ行けない。

渡すものはチョコに変わりないのに、手作りというだけで緊張してくる。

(おかしい……去年は普通に渡せたのに……)


何故、こんなに緊張して、不安なんだ……?

答えは簡単に自分の中で出てきた。

下手だと、美味しくないと、言われたくないから……。


ちゃんと教えてもらった通りやったはずだ。

間違ってはいないはず。
味見もした。してもらった。

絶対大丈夫はず。

でも、どうしても不安でならない。


そう考え込んでいた私に銀屏が声をかけてきた。

「兄上っ!早く渡さないとっ多分苞義兄上も兄上のチョコ待ってるよ」

「あ、ああ……今渡してくる」


不安は抜けきらないけど。

「張苞……」
「お、関興どうした?」

「これ………」

チョコが入った包みを張苞の目の前に差し出す。
「……ああ、今日バレンタインか」
忘れていたのか一瞬目を見開いたがすぐに納得した。

「……開けていいか?」
「あ、ああ」

手作りという情報は、まだ言い辛い。



「……あ、これ、お前の手作り?」

包みを開け、チョコを見るなりそう言った。

「ああ、何で………?」

「何でって言われても…何となく…すぐわかったよ」

……張苞はどんなに上手く隠しても、彼なりの直感で全てわかってしまうのか…。
例えそれに自信がなくても。


「銀屏に…教えてもらって初めて…作ってみたんだ…ど、どうだろうか…?」

張苞がチョコを手に取り口へ入れる。

瞬間満面の笑みが私に向けられた。
力は抜けきり、頬は軽く赤い。
そんな彼が可愛く思えた。

「今までで一番色んな意味で美味い」

と言った。
色んな意味とは…手作りか否かということだろうか。

とにかく嬉しかった。
認めてもらえたようで。


「…張苞…好き」

「?……俺も、好きだぜ関興…」



あとは張苞からのホワイトデーを期待していよう。






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一日遅れのバレンタイン小説ですっ!
チョコのように純粋で甘々な苞興が書きたかったんです

関興は結構乙女心あると思います

で、本人はそれに気付いていない的な

ホワイトデーには張苞視点の話を書きたいなと思っています

 
 

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