望んだ事はB

□襲撃
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「いいかい、図書室を出たらダメだよ。
ここも大切な物で一杯だからね」

「不破先輩は何処に行かれるんですか!」

「ちょっと行ってくるだけだから、怪士丸、大丈夫だよ」

泣いている後輩の頭を優しく撫でる雷蔵。
ちらりと久作の顔を見ると、小さく頷いた。

「頼むよ、久作」

図書室を後にする。
雷蔵の顔から、微笑みが消えたのを後輩たちは知らない。

「そこの人、私語厳禁・・・いや、侵入禁止ですよ」

黒いオーラと共に、闇が濃くなった。
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