望んだ事はB
□襲撃
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あちこちで金属の重なり合う音が聞こえる。
先生達が闘っているようだ。
駆けつけた三郎と勘右衛門。
「なんで、こんな派手に侵入するんだ!」
それでも忍者かと言いたい。
「なめられたもんだぜ!」
三郎が敵の一人を回し蹴りで吹っ飛ばすと、負けじと勘右衛門が目にも止まらぬ早さで、鳩尾に数発入れ地面に倒した。
『敵の目的は七瀬』
しかし、彼女は今夜はいない。
恐らく敵とて感づいてはいるはず。
ならば奴等の目的は、
「七瀬の戻る場所は、俺たちが守る!」
三郎が次々と門を越える影に吠えた。
すると、正門の屋根の上に降り立った影が揺れた。
笑っている?
「久しぶりの忍術学園だな」
上から見下すように三郎を見る。
その後で、見上げるように学園を睨んだ。
「今日は仕掛けをするだの、学園長の暗殺だの、面倒な事は一切考えなくていい。
目的は一つ。
お前ら、ここをぶっ潰せ!!」
不敵な笑い声と共に、暗い空へ向かって叫んだ。
「やはり・・・」
三郎は確信した。
奴が以前学園に侵入した忍者だと言うことを。
忍術学園は無駄な殺生はしない。
六年生が学園長の指示のもと捕獲したが、あの後はいつものように逃がしたと聞いていた。
「やらせるか!」
対する二人。