望んだ事はB
□二人
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「ハモったね」
「ホント」
おかげで笑いが出た。
「お〜い!お前たち、そこで何してるんだ?」
下を通りかかった人間が、笑い声に気付いたようだ。
「土井先生?」
「兵助にタカ丸さん達、火薬委員会か」
見下ろせば、丁度いいメンバーだった。
「土井先生〜!そこのお芋、爆破かなんかで、焼き芋にしてくれませんか〜?」
「もう、るるる!・・・そんなことしたら木っ端微塵だよ」
「それじゃ、ユリ子でポン菓子ちっくに」
「それだって、爆破じゃん!」
木の上で漫才。
呆れる土井先生。
「お前ら、落ちるぞ・・・」
タカ丸がクスリと笑って、兵助の方を向いた。
「本当にあの二人は仲良しだね」
「ああ」
兵助も笑う。
「僕好きなんだ、あの二人が仲良く笑ってるのを見るの」
タカ丸のその言葉は、兵助だけではなく、三郎次や伊助にも届いていた。
みな頷いている。
「先生!降りるのは自信ないんで、るるる頼みま〜す!」
「何故、登った〜!!!」