望んだ事はB
□放課後の妄想
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「と言うわけで、許可がおりました」
場所は変わって、食堂。
晩御飯の時間。
七瀬と利吉、そして乱きりしんのメンバーで机を囲んでいた。
「「ええーーーー!!」」
七瀬と利吉が揃って、大声を出した。
「何?何の?」
乱太郎達は驚きつつも、参加しようとする。
「何でもないよ。
利吉さんの忍者のお仕事の話」
るるるが笑顔で答える。
この女、多少の事では、動じない。
「ちぇっ!」
きり丸が舌を鳴らした。
話したくない時には、この台詞。
魔法の言葉を自在に操る。
そして、利吉に耳打ちをした。
「では、寝る時間にくの一長屋の前で」
最後にこう付け足した。
「利子さん!」
このるるるの満面の笑み。
可愛いと見惚れるのは、七瀬と利吉以外だろう。
「ハハハ・・・」
乾いた笑いの利吉。
「りこ?・・・利己?」
七瀬は、聞こえた言葉を繰り返しながら首を傾げた。