望んだ事はB

□放課後の妄想
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「くの一長屋に利吉さんが来たなんて言ったら、くの一の子達は大騒ぎだね〜」

妄想スイッチが入ったようだ。
久々に腐女子の目をして、キラキラ輝いている。

「私の部屋で寝てください!
ダメ!私の部屋よ!・・・なんて。
もうリッキーてば罪な人!」

「「・・・」」

額にたて線が入っている二人。
言葉が思い付かない。

「よしっ!山本シナ先生に交渉してこよう!」

ポンと右手で左掌を叩き、走り出するるる。

「ちょっ・・・るるる??」

マジなのか?
本気と書いて、マジなのか?

確かにシナ先生はそっちにいる。
そんな事承諾するわけないのに、何があなたをそうさせるの〜?

「相変わらずだね・・・」

「すみません・・・」

しかし、二人は同時に笑い出した。

内容はともかく、るるるのいつもの妄想と暴走。
ここ最近なかった当たり前の風景。
そんなことに愛しさを感じる自分達がいる。

「ホントに罪な人ですね」

「七瀬まで言うか!」
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