望んだ事はB
□放課後の妄想
2ページ/3ページ
「くの一長屋に利吉さんが来たなんて言ったら、くの一の子達は大騒ぎだね〜」
妄想スイッチが入ったようだ。
久々に腐女子の目をして、キラキラ輝いている。
「私の部屋で寝てください!
ダメ!私の部屋よ!・・・なんて。
もうリッキーてば罪な人!」
「「・・・」」
額にたて線が入っている二人。
言葉が思い付かない。
「よしっ!山本シナ先生に交渉してこよう!」
ポンと右手で左掌を叩き、走り出するるる。
「ちょっ・・・るるる??」
マジなのか?
本気と書いて、マジなのか?
確かにシナ先生はそっちにいる。
そんな事承諾するわけないのに、何があなたをそうさせるの〜?
「相変わらずだね・・・」
「すみません・・・」
しかし、二人は同時に笑い出した。
内容はともかく、るるるのいつもの妄想と暴走。
ここ最近なかった当たり前の風景。
そんなことに愛しさを感じる自分達がいる。
「ホントに罪な人ですね」
「七瀬まで言うか!」