白×黒

□比較
2ページ/5ページ

そのころ
仕事を終えた幻影旅団がアジトに戻っていた。


打ち上げに皆ビールを手に持っている。


「はい、団長の」

「あぁ、ありがとう」


シャルが持ってきたビールを受け取るクロロの顔はシャルを見ていなかった。


「クローディアまだ戻ってないんだね」


シャルの少し後ろからマチが誰にいうわけでもなく言う。


「行きたい場所と言っていたけど、どこなんだろうね

シドからの頼みごとって言ってたから、シドは知ってるのは確かだね」


シャルのその言葉にクロロは手を顎に当てた。


「夜明けまで待とう」


クロロはそう言うと喉を潤した。


シャルとマチはお互い顔を見合わせてみんなの輪に混じった。


クロロだけが高く上がった月を見上げてクローディアを思った。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ