白×黒
□宝物
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クローディアが出てからのアジト内には少し沈黙が流れた。
「団長、良かったの?クローディアの好きにさせて」
シャルの言葉にチラリとシャルを見るクロロ。
「あぁ、少し泳がせてみるさ」
そう言ったものの、なぜ許可したのかクロロ自身ですらわかっていなかった。
ただ、なんとなくクローディアの願いは叶えてやりたいと思ったのだ。
クロロはその気持ちに不思議に思いながらそっと息を吐いて、団員の集合を待った。
まだ出発まで時間がある。
街に行ったり好きにしてる団員が集まるまで読みかけの本を読み進めた。