白×黒

□比較
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やはり強さは同じ
しかも与えたダメージが自分に返ってくる。


『はぁはぁはぁ…っ!』


《どうした?
疲労が顔に出ているぞ》


血が流れる左腕を押さえる。

蹴られたときに骨が折れて、相手を斬った傷が返ってきた、あちらが放った念弾が貫通した。


もう左腕は使い物にならない。


ボロボロになった上着を脱ぎ捨てる。

白いチューブトップにショートパンツスタイルになる。


『この方が動きやすいな
久しぶりに本気と行こうか』


だが、問題があった。

もし、与えたダメージが全て返ってくるということは、あれを殺せば自分も死ぬのでは…?


どうするか悩んでいると、受けた傷など容赦なしに向かってくる。


『ちっ
痛みを感じてないのか』


剣を構えて向かってくるのに合わせて腕でガードしながら後ろに下がる。


さらにスピードを上げて向かってくる。


剣を高速で振り回す。

全身を念でガードする。

周を使っているのか、無数にできる浅い切り傷に小さく舌打ちする。


壁が迫ってきたところでオーラの球を飛ばして、弾き飛ばす。


遠くの壁に激突したのを見て体制を立て直すが、もちろんその衝撃も返ってくる。


『っ!!
はぁ…ふふふ

これは思った以上に厄介だな』


パラパラと埃とカケラを払い立ち上がる相手を見る。


「はぁはぁはぁ」


『一応、体力の限界と痛みはあるらしいな
安心したよ』


ツゥっとこめかみから血が流れる。


剣を構えるのを見て同じく剣を具現化する。


『命の削りあいだな
まさか自分自身に追い詰められるとは思わなかったよ』


同時に走り出す。
ぶつかった剣が火花を散らした。
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