白×黒
□宝物
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次の日、クロロと共にアジトに向かう。
「わっ!!
それ、慣れないものなの?」
瞬間移動で現れた私たちにシャルは声をあげた。
「シャル今夜の書類をクローディアに見せてやってくれ」
「アイ・サー」
『クロロ、そのことなんだけど
私は今日は行かない
他に行きたいところがあるんだ』
私のその言葉にクロロはもちろんシャルも行動を止めた。
「行きたい場所?」
『シドからの頼まれごと』
そう言うと少し考えるように顎に手を当てるクロロ。
「場所は」
『まだ詳しいことはわからない書類を置いてきてしまった』
「…いいだろう
ただし条件がある
俺たちが戻るまで、つまり夜が明けるまでに戻ってこい」
まさか了承してもらえるとは思ってなかった私は目を見開いた。
『ありがとうクロロ
では私は先に出発するよ
シドのところに寄ってから向かう』
「あぁ」