白×黒
□アジト
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目の前には、廃墟。
廃墟にこだわる理由はなんだ?
見るからに埃っぽい。
「ここがアジトだ
中には昨日の奴らがいるだろうな」
そう言い、中に入るクロロに続く。
アジトの中に入ると、一瞬にして緊張と殺気が向けられる。
奥に進むと、広いところに出た。
数人が好き好きに座っている。
「団長!!連れてきたの!?」
そう言ったのは、パソコンを見ていた男、シャルナークだ。
「あぁ
名前はクローディア=アムステル
蜘蛛に入団する」
場に驚きの空気が流れる。
「でも団長、今空きないよ
どうするんだい?」
と、マチ。
クロロは少し悩み、指を鳴らす。
「俺の補佐として入ってもらう
ナンバーは0だ」
「え…0?
しかも団長の補佐って……」
シャルナークは呆れているようだった。
恐らくクロロの気まぐれはよくあるのだろう。
気の毒なことだ。
「待てよ!!
そいつはバーヴァンを殺った奴だぞ!?
俺は認めねー」
ノブナガは刀を構え、私を睨む。
クロロは私とノブナガを交互に見て、ため息をついた。
「…………クローディアやってやれ」
『いいの?』
「やむを得ん……殺すなよ」
そう言ったクロロは離れていく。
私はノブナガを見て、口角を上げる。
『さぁ
遊びましょう?』