*浅野家のママはE組の先生*A

□43.駒の時間
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あの時、シロが殺せんせーに触手について言ったこと…
イトナは殺せんせーのように全身触手の生物ではなく、ごく普通の人間である。

人間の肉体に触手細胞を植えた者は毎日のように適合処置をしなければ地獄のような拒絶反応にあうようだ。
シロはイトナの世話を辞めたが最後に触手が激痛で神経を蝕んでいき常人なら3日で狂い死ぬと聞かされた。



あのあとイトナの行方がわからないまま一夜が過ぎた。
E組はいつものように教室へ向かうと…


渚「どうしたの鶴田さん」

茅「軽率にシロに協力したのを烏間先生に叱られたんだって」


すると同じ防衛省の交渉を務める園川雀が自分の両腕を掴んでカタカタ震えながら昨日のことを思い出す。
下着ドロの犯行を行った鶴田は頭にでかいたんこぶ。


園「烏間さんの殺人げんこつ。
直径4cmに渡って頭髪が消し飛び頭皮が内出血で2cmも持ち上がる恐ろしい技です」


杉「あれデフォルメ的なたんこぶじゃないの?!」

想像するだけ恐怖が浮かび上がる一同。
相当痛いというからこそ殺人げんこつと名付けられた。
逆に殺せんせーは拗ねており、やってもないことを決めつけられて生徒達は必死に謝る。


殺「先生の事はご心配なく。
どーせ体も心もいやらしい生物だから」


ものすっごい口を尖らせていくがそれよりもイトナのことを考える殺せんせー。


殺「心配なのは姿を隠したイトナ君です。
触手細胞は人間に植えて使うには危険すぎる」


シロに見捨てられてしまった今どう暴走するかわからない。
結局あの後E組の生徒達も先生も防衛省の人も闇に消えたイトナを見つけることはできなかった。


杉「名義上はクラスメートだけどさ。
俺らあいつの事何も知らねーよな」


どうしてあんなに強くある事にこだわるのかどうしてシロと出会って触手を持つに至ったのか。


それは彼自身じゃないとわからない。



すると律の中から聞こえてきたアナウンスの声。
椚ヶ丘市内の携帯ショップが破壊される事件が多発しており、しかも店内の損傷が激しいという言葉を全員耳にした。

これはイトナの仕業ではないかと…。
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