☆PSYCHO-PASSの部屋☆

□7話
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夕焼けが沈む頃合いを見て宜野座と共に宿へ入っていく和愛。
先程のことが焼き付いて頭から離れない。


お互い無言のまま歩いて行く。
何を話そうかと考えていると宜野座の口が開く。


宜「お、お前は……その……」


中々言い出せないのか言葉が詰まる。
あまりわからない和愛は首を傾げる。

宜「狡噛のこと好きなのか!?」


……………………え?(笑)
いやいやいやなぜそうなる??!
と頭の中でツッコミが入る。


「慎也のことは好きじゃないよー(笑)
幼なじみみたいなものだから(笑)」


もしかして……と思う。
宜野座をガン見。

宜「なんだ」

宿から少し離れた場所にココナッツミルクが売られており購入した宜野座。
それを飲み始める。


「宜野座君も名前がいい??」


図星なのか咳き込む彼。
あまりの唐突に噴き出しそうにもなった。

宜「げほっごほ!!

なぜそのような観点になるんだ!!」


「だって狡噛だけ名前だと違和感がすごいって意味で
そういうことを言ったんじゃないの?」

馬鹿だ……アホだこの女は……
想っている奴はいないのかっと聞いたはずだが……


宜「好きにしろ」

プイっとそらす宜野座。


「伸元でいい?」


彼女の方には向かないままその場で「好きにしろ」と
吐き捨てられた言葉が届いた。
彼女からすると
ずっとそれを呼んでくれるのを待っていたのように思えたのだった。
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