☆PSYCHO-PASSの部屋☆

□1話
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宜野座と狡噛、そして和愛たちは
学校が一緒だった。
もし、通う学校が違かったら出会えてなかっただろう。


「ねぇねぇ慎也」

年齢の割にはあどけなさが残る顔。
スッキリしているショートの女の子。
この彼女は常に男、狡噛慎也のそばにいる。

狡「どうした?」

名前を呼ばれ、顔を向ける狡噛



「何かあそこ…人囲まれてない?」


1人に対して5人が囲んでいる。
見た目からして5人はタチの悪い連中どもであった。
お人好しの和愛からして見れば見過ごすことは出来ない。


「私行ってくる!!」

止める前に走って向かっていった。


***

「潜在犯の息子なのに、なんでそんなに色相がクリアなんだよ」


学院のキャンパスで、タチの悪い連中に絡まれたことは何度もある。
これで何回目だ?

宜野座伸元は鋭い目つきで相手を見据える。
宜野座からしてみれば逆にお前らみたいな奴らが
潜在犯認定を受けてないのかという話。


なぜ潜在犯の息子だとバレたのだろう…………
情報というものは怖いなと改めて思う宜野座である。

潜在犯の息子なのに成績優秀な宜野座にはなんも面白くはなかった。

これから先もこんな感じなんだろう。
彼らは言葉で宜野座を傷つけようとした。


「お前の父親はなんで潜在犯認定されたんだ?
暴力か?」

「性犯罪とかだったらどうする?」

「いや、息子を犯す可能性もありえなくね?

実際やったとか?」


潜在犯認定をくらった父親を馬鹿にされるのも
腹立たしく思った。
まるで自分までもそういうことをしてるということを言われているようで……
宜野座は拳を強く握り締めた。

そのとき……


「そういうことを言うなんて最低よ
貴方達…
潜在犯認定を受けてない人にそういうこと言われる筋合いなんてないわよ」

小柄な女が宜野座の前に立つ。

「誰かと思えば、
社会科学部の二宮和愛じゃねぇかよ」

1人がニヤニヤと汚い笑みで見ると
その周りもニヤニヤと笑った。


宜「ここは女1人が入る場所じゃない、帰れ」

彼女がフッと笑うとまた1人が入ってきた。
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