死神と人間の恋(完結)

□第3話
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一(なっ…こいついつの間に!)

いなかったはずなのだ!
窓だってキチンと閉まっている。


一護の勉強机に立っていた少女は、真っ黒い細袴の裾を
フワリとなびかせ、床へ着地した。

艶やかな黒髪を揺らして、硬直する一護と
和愛の真ん中を通り過ぎる。



?「近い…、」

部屋の真ん中…一護と和愛の間で
ピタリと止まり…険しい表情で言った。



一「近い…、じゃあるかボケェ!!」


その背中に一護の蹴りが入る。


「い、一護!!初対面でそんなことしたら!!」


小柄な少女が蹴りの衝撃で前に飛び、
うつ伏せのままズサーッと床にペタンと着地した。



一「随分と堂々した泥棒じゃねーか!
近いってのはアレか!?金庫か!?」


「一護…私達の部屋には金庫なんてないよ??」


うっ…と冷や汗かいて唸る。


顔だけゆっくりと二人を見つめた。



?「き…貴様ら…私の姿が見えるのか!?
ていうか今の蹴り…」


そう言った直後にダダダッと階段を上がってくる足音。



心「うるせぇぞ!一護!
和愛を襲ってんのか!?」

※何かすいません(泣) by.管理人



一心は一護に何とも言えない蹴りなどを喰らわせて
和愛の顔が引きつる…




一「これがバタバタせずにいられるか!!
見ろコイツを!
この家のセキュリティはどうなってんだ!!」


少女を指差す一護を見て、
ファイティングポーズをとったままの一心が首を傾げ、和愛に尋ねた。



心「和愛一護のやつ何言ってんだ??」



「何か今朝見たサムライ姿の…」



二人に指を指された少女が"無駄だ"と断言する。



?「常人に私の姿を見ることなどできん」


静かな声に二人が振り向く。
閉じていた瞼をスッと持ち上げ、少女が言った。






ル「私は、朽木ルキア……"死神"だ」
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