*浅野家のママはE組の先生*A

□43.駒の時間
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イ「…兄さん」

殺「殺せんせー、と呼んで下さい。
私は君の担任ですから」


ズキンと繰り返される痛みありつつ殺せんせーと向き合う。
後ろにはE組たちがイトナを見ている中で寺坂がイトナに言葉を投げた。


寺「スネて暴れてんじゃねーぞイトナ。
テメーにゃ色んな事されたがよ
水に流してやるから大人しくついてこいや」


だが、そんな言葉は彼に届くわけでもなく殺せんせーとの戦いを挑もうとする。
勝負はしてもいいが公共の場でもあり、国家機密のため空き地へと誘導を考えた。

2人の戦いが終わったら殺せんせーの手にあるバーベキューをしながら先生の殺し方を学ぼうとも誘った。
バーベキューの具材を見てイトナのお腹が小さくなったのは嘘ではない。


業「そのタコしつこいよ〜。
ひとたび担任になったら地獄の果てまで教えに来るから」


カルマの答えに当然だと答える。

"目の前に生徒がいるのだから…教えたくなるのが先生の本能です"と。


その瞬間店の中に何かを放り込まれ、煙に包まれる。
一般人には害はないようだがイトナと殺せんせーの触手がドロリと溶け始めていた。
対先生物質の粉爆弾であることが判明した。


イトナの殺気に紛れて気付かなかった殺せんせーは少人数の銃の攻撃を急いで避け、トラックの中にいたのはシロであることがわかり、また更に仕掛ける。

だがそのしかけは殺せんせーではなくイトナの元へ


シ「さぁイトナ…君の最後のご奉公だ。
追ってくるんだろ?担任の先生」


白い網の中に閉じ込められたままトラックに引きずられていくイトナを見てE組の無事を確認して急いで助けに行った殺せんせー。


三「……俺らを気にして回避反応が遅れたな」

寺「…あンの白野郎とことん駒にしてくれやがって」


キレている途中で1つヒールの音がこちらへ向かってきた。
どうやら殺せんせーが先程和愛に"生徒たちをよろしく頼みます"と連絡を入れたようだ。

生徒たちは和愛の様子を見るなり、家のことを気にかけてきたが今はそれどころではないと一喝する。
すぐに着いてさっきまでの現状を聞いていた和愛は顔付きが変わり、連れていかれた方向を見た。


「イトナ君を助けなきゃ…」



2015 3/15→2021.4.11 加筆修正
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