*浅野家のママはE組の先生*A

□43.駒の時間
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殺「…ええ使い慣れた先生にはわかりますがこの破壊は触手でなくてはまず出来ない」


どうして携帯ショップばかりを?
すると殺せんせーが責任もって彼を止めると言い出した。
もちろん担任として。


岡「助ける義理あんのかよ殺せんせー」

木「つい先日まで商売敵だったみたいな奴だぜ?」

中「あいつの担任なんて形だけじゃん」


みんながそう言う中でカルマは静かに考えていた。
放っておいた方が賢明だと思うこと。
だが、それでも生徒を見捨てずに助けるという殺せんせーのポリシー。


業(シロの性格は大体わかった。
あいつにとって他人全てが"当たればラッキー"の使い捨ての駒。
そういう奴は何してくるのか戦術が読めない)


殺「それでも担任です。
"どんな時でも自分の生徒から触手(て)を離さない。
先生は先生になる時誓ったんです"」


そう静かにE組に呟くように答えた。



〈イトナside〉

はぁ…はぁ………。

1人密かに木の上からまた携帯ショップを見据える。
外には警戒している警察。

頭の激痛が未だに取れないイトナに昔言われた言葉が蘇る。
"近道はないんだぞ"
"日々勉強の繰り返し"
"誠実に努力を続けた人だけが強くなるんだ"


イ「…ウソつき」


そう口から漏れると触手で破壊し、中へ入っていく。
触手の攻撃によって気絶している警察の前にイトナは痛みと共にフラリと立ち上がった。


イ「キレイ事も遠回りもいらない。
負け惜しみの強さなんてヘドが出る」


"勝ちたい"


"勝てる強さが欲しい"



殺「やっと人間らしい顔が見れましたよイトナ君」


〈イトナside終わり〉
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