ヒミツの花園

□本当のキモチ
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キミはきっと、俺の本当の気持ちに気付いてくれる事は、この先もずっとないだろうな…
俺の初恋は…去年の暮れに、『失恋』という形で終わってしまった…


俺の初恋の相手は…同期の小関裕太という…男だった。
裕太と始めて出会ったのは、新人紹介の時だった。
一目見た時から、俺の心は裕太に奪われてしまったんだ…
だから、初めての自由時間の時、俺は勇気を振り絞って話し掛けてみたんだ。

「あ、ねぇねぇ!小関くんだよね!?」
「えっ、あっ…はい…」

俺が裕太に声を掛けた時、裕太はちょっと驚いた顔で俺の事見てたっけ…

「あ、俺、千葉一磨!よろしくね!!」

自己紹介も済んで、俺は心臓がバクバクしながら裕太と話してたんだよね。
勇気を振り絞って話し掛けた甲斐もあったので、俺と裕太はそれ以降とっても仲が良くなったんだ。
でも…俺は裕太に本当の気持ちを伝えないままだった。
正直に言うと、怖かったんだよね…
今の…仲の良い友達という関係を…壊したくなかったんだ。
でも…俺が裕太に告白をしなくても…俺たちの関係は徐々に壊れていってる気が、俺はしたんだ…
最近は、全然連絡もしてきてくれないし…話もそんなにしてない。
だって…裕太の傍には、いつも遼希くんが居たんだ…
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