LOVE STORY

□たったひとつの恋-中編-
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次の日の朝、俺は携帯の目覚ましの音で目が覚めた。
その時…何かが布団の中で動いているのに気付いた。
体に掛けていた毛布を捲ると、遼希が俺の体に巻きつくように寝ていたのだ!

「…いつの間に…」
「ん〜…」

いつの間に、潜り込んだんだよ!?
ったく…一人で寝ろっつったのに…
俺は体に巻きついている遼希の体を揺らして、起こすことにした。

「おい、遼希!起きろ!」
「ん〜ん〜…」

起きねぇ…
俺は遼希の耳を掴んで、遼希の耳元で大きな声で起こしてやった。

「起ーきーろーっ!!!」
「う、うわぁっ!!」

俺の大声のおかげで、遼希は驚きながら目を覚ました。
目を覚ました遼希は、髪はボサボサ、目はまだ寝てるし…

「お前、いつの間に潜り込んだんだよ…?」
「ん〜…知らなぁい…っていうか…何で謙二郎が俺の部屋に居るの〜?」
「ここは俺の部屋だ!!」

遼希はまだ寝ぼけていて、俺の部屋を自分の部屋だと思い込んでるようだ。
俺は着ていた寝巻きを脱ぎながら、遼希にも準備をするように言った。
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