LOVE STORY

□たったひとつの恋-前編-
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俺は忘れはしない。

キミとの…あの時間を…



その日は10月と、ちょっと肌寒い感じの日だった。
俺はいつものように、家で仕事をしていた。

「いらっしゃいませ〜!」

ここは俺の家。
家は小さいけど、喫茶店をやっている。
俺はまだ中1だけど、ここで手伝いをしている。
だってそうしなきゃ、小遣いがねぇんだもん!

「謙二郎、これ2番テーブルね!」

俺の名前は永島謙二郎。
毎日それなりに学校で優等生のフリして、学校が終われば家の手伝いをしている。
本当は勉強だって好きじゃないし、放課後は皆と遊んだりしたい。
でも、世の中は好きな事だけで、やってけるほど甘くない。
この歳で『人生わかりました』みたいな事言っちゃって、俺オヤジくせぇ〜!
ちなみに、今俺に命令してきたのは、俺の母親兼うちの店のコックだ。

「お待たせしました、ご注文のミックスサンドです」

俺何やってんだろ…
中坊のくせに喫茶店なんかやって…
俺だって男だよ?
それなりに恋だってしたいじゃん!?
彼女ほしいんだよ〜!!!
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