LOVE STORY

□本当の友
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12月の寒い夜

僕は大事な友達を失った…

その日は、本当ならそいつと遊ぶはずだったのに、そいつは約束の時間のちょっと前に、

「今日は無理だ」

と電話で言って来た。

それを言われた時、僕はもう駅で電車を待ってたんだ。

そいつが好きな漫画とか、鞄にいっぱい詰め込んで、お金も結構使うと思ったから無理に作って、待ち合わせの場所に向かう電車を待ってたんだ。

でも、そいつはお酒を飲んでたみたいで、電話の向こうは結構騒がしかった。

そいつも酔っ払っているのか、テンションがいつもより上がっていた。

僕はお金も用意したし、そいつが喜ぶかなって思って漫画も持って寒い中駅で待ってたんだ。

なのに…

僕って馬鹿みたいじゃん!

仕事だからってわかってるけど、なんだかイラついた。

そして、電話で冷たく話して、僕は電話を切った。

「バカ…」

家に帰って、自分の部屋で別の友達に愚痴をいっぱい聞いてもらった。

時間も夜中になってたので、僕はベッドに入って寝ようとしてた。

その時、あいつ専用の着信音が部屋に響いた。

僕は急いで携帯を開くと、あいつからのメール…

『今日はほんとごめん!明日償いって形で代わりにオゴるよ!』

「なんだよ…それ…」

オゴる?

ふざけんなよ!

僕はそんなんで許せなかった。

メールで謝られても、全然嬉しくない。

絶対許せない!!

さっきの電話の時も、「すんません」って謝ってきたけど、本心に聞こえなかったんだ。

何より、僕は人にオゴられるのが嫌いだ。

だからメールの返事で、怒りをぶつけてやった。

今はあいつの声を聞きたくなかったし…

『償い?いらない。僕、約束を守らない人が世界一嫌いなんだ』

すると20分ぐらいしてから、あいつから長いメールが届いた。

『酒は仕方なく飲んだんだよ!先輩もいたし、他の同期の奴もいたし…。行けなかったのはマジでゴメン!!だから明日埋め合わせするよ!』

埋め合わせ?そんなのいらない。

それに約束してたのに、お酒飲んで行けなくなったって…

最初から約束守る気なかったんじゃん!

「…守れない約束なんてするんじゃねぇよ!」

僕はメールの返事で、それを言ってやった。

すると、あいつからのメールが返ってこなくなった。

もう夜も遅いし、寝たのかな?

それとも、向こうも僕と同じように、ムカついて返事を返さなくなったのかな?

どっちにしても、今日はもうメールは来ないと思ったので、僕は寝た。

次の日、案の定僕は風邪をひいてしまった。

風邪って言っても、熱はないし、ただ喉と頭が痛いだけなんだけど…

なんで僕があいつとの約束の為に風邪をひかなくちゃなんないんだよ!?

それになんで、朝一番に昨日のメールの返事を送ってこないんだよ!?

僕はイラつきがピークに達して、メルアドを変更した。

もちろんあいつには教えなかったけどね。

それに電話も着信拒否をして、あいつとの連絡をなくしてやった。

他の友達なら、ここまではしない。

あいつだからやるんだ。

僕はあいつの事…




親友だと思ってたのに…
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