LOVE STORY
□いつまでも・・・
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俺の名前は永島謙二郎、これでも芸能人なんだ。
ここは某N○Kの撮影スタジオで今は休憩時間。
「け〜んじろ〜くんっ、何やってんのぉぉ?」
「え?あれ?俺何やってた?」
「また違う世界に行ってたぞ(笑)」
この二人は同じ番組に出ている高橋郁哉と木村遼希。
二人とも俺の大事な友達だ。
郁哉は俺と同じ中学1年で同じ学校に通っている。
遼希は俺と郁哉と同じ学校の少等部の6年生で俺達より下だ。
「何か悩み事でもあるの??」
「ないよそんなの〜(笑)」
嘘だ・・・友達に嘘つくのってなんか嫌な気分・・・
「でもお前、最近ボーッとしてること多いよな」
「うんうん!多い!!」
「何でもないってば。ただ疲れてるだけ」
「本当に?」
「本当に」
「本当に本当??」
かゎぃぃな、遼希は…そんな上目遣いされたら周りの人は皆死ぬぞ?(笑)
「本当に本当!」
「ならいいけど、何かあんだったら言えよ。俺たち相談にのっからよ」
「うん。ありがとう・・・」
本当は悩み事がある。でも言えない・・・。だってその悩みっていうのが・・・
「3人とも何やっとるんやぁ??」
「あ、レッドさん。撮影もう終わったんですか?」
「とっくの昔に終わったがな!!」
この人はTIMのレッド吉田さん。
俺たちよりこの世界には長くいて、お笑い芸人だ。
「謙二郎くんがまた違う世界に行ってたんですよぉ」
「はぁ?違う世界??あぁ、ボーッとしとったって事か」
「そゆ事」
「本当になんでもないからぁ!俺、なんか疲れちゃったから先に帰るね。それじゃぁまた明日!!」
俺はその場を逃げるように去った。が、後ろからものすごい視線を感じた・・・