LOVE STORY

□ピーターパン・シンドローム
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僕はどこへ行くんだろう…

たった一人で…


僕は一体、何をしてるんだろ…

僕の名前は「木村 遼希」。
今年小6になった。
来年はもぅ、この学校にはいない…

「はぁ…」

僕は最近、いつも学校の屋上で時間を潰している。
もちろん授業には出ていない。
っていうか、最近は教室にすら行ってないや…
一体いつからこうなったのか…
自分すら覚えてない。

「…どうなんだろ」
「何が?」
「えっ!うわっ!!」

危っ!ってか今落ちそうだったし!!

「もぅ!何やってんのよ」

落ちそうだった僕の手を掴みながら、彼女はそう呟いてきた。
また君か…
君のせいでこうなってるんだけど?

彼女は「篠原 愛実」。
いつも僕がここに来ると、彼女も来ていた。
なんで僕がここに居るのがわかったのか、そして何故いつも僕に話し掛けてくるのかは
今もまだわからない。

「まったく、なんでアンタはいっつもそうやって驚くわけ?!いいかげん馴れなさいよ」
「…うるさいなぁ…」

僕は彼女が好きじゃない。
だっていつも怒るんだ…
それに口うるさいし…
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