短いコトノハ駄文

□いつかへの願い
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…次の日朝練が終わり、教室に行くと待っていたかのように九軒がやってきた。

「おはよう百目鬼くん」

「…おう」

「四月一日くん今日も休みなんだって。さっき先生から聞いて…」

九軒の表情が曇る。

あいつそんなに悪いのか?

無理してでも学校にくるあいつが2日も?

昨日様子を見に行くべきだった。

「心配だから今日帰りに行ってみたほうが…」

「いや…俺がいく」

九軒は一瞬驚いたような顔を見せたが、すぐ笑顔に戻し「そうね、そうして」と言う。

「きっと待っていると思うよ」





放課後部活を休み、校門を出た所で四月一日の雇い主壱原侑子と出くわした。

「待っていたわ、百目鬼くん」

暖かそうなコートを羽織り、慈しむような笑顔むけてくる侑子。

彼女の口から出される言葉は何時もとは違うものがあった。
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