短いコトノハ駄文
□ある日の昼下がり
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「え……?」
百目鬼のしっかりとした大きな手が四月一日の頭をなでている。
百目鬼としっかり視線があってしまい急に恥ずかしさがこみ上げてくる。
「ななな、何してんだ〜!お前〜!」
耳まで真っ赤になりとびのいた。
「照れるな」
「って…なんだよ!」
「思いだしたんだろ」
「えっ?」
まったくかまわずにまた食べ始めた百目鬼。
「無理すんな」
「え…………、」
こいつはよく見てんだな…。いつもなら反抗するところだが、なんか調子がでない。
最近ナーバスってゆうか、ひどく心が揺れ動く。
些細なことなのにひどく敏感で喜怒哀楽の波がはげしくなって。しかもあまりにも波が大きいと体調まで悪くなるし…。
今までこんなのじゃなかったのにな。
「辛いときはつらいっていえよ」
「え…」