長いコトノハ駄文

□衣を召しませ
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ここはある教室…私立十字学園の生徒会室である。

「今年も文化祭のメインイベントのミスコンだが…ここ何年かマンネリになってあまり評判がよくない。何か意見はないか?」

こう言うのは会長の山崎薫。

「確か今年は男女問わずと言う案が可決されましたね」

答える副会長原田紗織。

「なにかインパクトのある…思い思いの衣装を着せると言うのはどうですか?」提案する書記の長倉慎吾。

「…クラスとは別に教職員と生徒会からの推薦枠で一人シークレットとして選んでみては?」

そう言ったのは監査の斉藤和也。

「面白い、誰が出て来るかわからないのなら期待は大きいな」

会長は頷いた。

「だれか当てはあるのか?」

問いに副会長の原田が自信ありげに写真を出した。

「…この子?って男…」

「それ以上は仰らないでくださいな!私に任せてくれませんか?必ずやお眼鏡に叶うものを見せましょう」

彼女は黒い笑みを見せたのだ。
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