短いコトノハ駄文

□君までの距離…2
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「…四月一日?」

百目鬼の呼びかけにビクリと反応し、彼を見た四月一日の表情は青ざめていて…。

「四月一日!」

呆けたような四月一日の肩を揺り動かした。

「…百目鬼」

青ざめている顔はハッと我に返り百目鬼の顔を見た。
四月一日の瞳には百目鬼がはっきりと映って。

「アヤカシか?近くにいるのか?」

四月一日の肩を掴み声を荒げ彼に問う。

「痛えよ…違う何でもないよ」

そう言って笑った。

「!…お前!」

彼の笑みは…いつも四月一日を見ている百目鬼に、彼が何かを庇う為に嘘をついていると直感で感じ取らせるものだった。

隠して自分に言わない事が非常に彼を苛つかせた。

「百目鬼くん、四月一日くんが怖がっているわ」

瑞希が百目鬼に近づき腕を取った。

「具合悪そうね…少し座って休んで貰ったらどうかしら?」

瑞希がにっこり笑い、近くのベンチを指さした。
四月一日は、首を振り、

「大丈夫です…もうそろそろアトラクションの時間ですから、行きましょう」

そう応えた。
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