短いコトノハ駄文

□初めての!?
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いつも通りの屋上での昼休み。
風も爽やかに薫る季節。
日々暖かさも増し、学ランも日なたでは暑くなってきた。
そんな日。
ひまわりちゃんは用事があるとかで今日は不在、珍しく百目鬼とのお弁当タイム。

「…おい」
今日は侑子さんに夕飯何作るかな〜?なんて考えていたので、心ここにあらず。
「…おいっていってんだろ」

「…。」
「…四月一日。」
「…ん…?」
目の前には…百目鬼の顔が。
「わわっ!」
思いっきりのけぞるっていっても後は壁。
「…。」
「…な、なんだよ!急に目の、前にくんな!」
「…さっきから呼んでる」
眉をひそめて覗き込む百目鬼。
あまりに近すぎて、妙にどきどきする。
「…え?…わりぃ」
「…なんかあったのか?」
そう聞く彼の表情は曇りがちになる。
「…へ?なんで?」
「…阿呆」
間近でしかも真顔で言われ…ムカッとする。
「…誰が阿呆だ!」
不意に彼の指先が自分の頬に触れる。
「わわ!な、にすんだ」
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