短いコトノハ駄文
□2000HITお礼駄文
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「…、なんだ?これ?」
四月一日君尋はバイト先である『願いを叶えるミセ』に、今日も三角巾と割烹着のおきまりスタイルで主婦(?)おさんどん中。
今は、はたきを持ち宝物庫の整理をしようと扉を開けた所で…。
…何故か目の前には大量のサツマイモ。
「あら…それ仕事のお礼だって送られてきたの」
四月一日の後ろに髪を上げ、紫の下地に白や黄色の菊の柄の着物を召した麗しの女店主。
「侑子さん…なんでここに置くんですか?しかも新聞紙も引かずに!」
「だぁって四月一日がやってくれるでしょう?アタシは貰っただけ」
四月一日は一つ溜め息をおとす。
「…やりますよ、でもこんなに、どう料理しようか…」
サツマイモを一つ手に取って、じっと見つめた。
ふと他のサツマイモに目をやると…。
「…紅葉?」
黄色と朱に色づく葉が一枚、それを取り出した。
「焼き芋しよ!」
と四月一日の頭にのってくる黒モコナ。
「え?…あははは〜やめろって!管狐!」
モコナと同時に管狐が服の中で懐きまくる。
突然侑子はパチンと手をたたき、目を輝かせて言った。
「…いい考えがあるわ!百目鬼くんの家で焼き芋パーティーしましょう!勿論お酒も持って!」