短いコトノハ駄文

□カフェオレというかコーヒー牛乳というか
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「なんでおれこんなにカレー作ってるんだ?」
カレーを煮込む鍋の大きさと量の多さに今更ながら驚く。
四月一日君尋は今カレー作りの真っ最中。今日は土曜日で朝百目鬼静から電話で「カレー作れ。食いに行く」と命令形で言われて今に至る。
「いくらあいつが大食漢って言っても…」
これは作りすぎだろと自分にツッコミを入れる。
「…冷凍するって言っても…ひとりじゃあな…」
こんなに美味しいそうなのに。
「はあ…カレーとかシチューとかあんまり作らなかったし」
一人になってから避けるようにしてたメニュー。やっぱり人数多いほうが良いから。
「…ま、いっか」
取りあえず細火にして洗濯物を取り込みに窓の方に向かう。
四月一日の部屋は玄関をあがればすぐ台所兼食卓が置いてある部屋と和室が一つあるだけの部屋であるが、無駄な物は一つもなくきちんと整理された部屋で。
自分ひとりの部屋の広さには充分だった。
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