短いコトノハ駄文

□またまた愛妻弁当
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なんであいつのために春休み中も弁当作って届けなくちゃいけないんだ?

おれってあいつの飯炊きか?
しかも弓道場まで持ってこいなんて


…ってあいつのコト…キライじゃ…ないけどさ…。


ヤなんだよ。
そこに行くのが。
だってさ…。




弓道場のまわりには春休み中だっていうのに人だかりが出来ている。

頬を淡い桃色に染めた女の子たち。
その視線の先には……。
「キャーッ!百目鬼くん!」

またか…。
ったく。
モテモテだっつーの!!

確かにあいつの弓を引く姿って同性のおれが見たって見惚れるさ!!
だけども。

「ステキーっ!こっち向いて!」

みなさんお熱いコトで。

はぁ…。なんでこんなとこにいるんだろ…。
よしっ!
とっとと弁当渡して帰るか!!


女の子たちの間をかきわけすりぬけしていたら、どんっと誰かにぶつかった。
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